口腔機能発達不全症について
お口と体の健全な
発育をサポートします
お子さんのお口と全身の健全な発達支援のため、当院が力を注いでいるのが口腔機能発達不全症の診療です。お口の機能に問題があると、歯並びの悪化につながるだけでなく、全身の発達にも悪影響を与えます。だからこそ、一人ひとりのお子さんの成長を見守り、問題をできるだけ早期に見つけ、適した対応の提供を目指しています。
このような場合はご相談ください
- いつも口が開いている
- 歯並びが乱れている
- よくいびきをかく
- 舌を出す癖がある
- よく食べこぼしする
- 指しゃぶりがやめられない
- 滑舌が悪いように思う
- 姿勢が悪い
など
当院の特徴
定期検診時に
問題をきちんとチェック
口腔機能発達不全症のお子さんには、特有の癖や行動があります。しかし、普段お子さんと接しているご家族にとってはごく普通のことで、問題に気づけないことも少なくありません。当院では、定期検診の際に、お子さんの動作などをしっかりと確認しており、問題があると考えられる場合には、早急に必要な対策をご案内します。
専用の
トレーニングルームをご用意
口腔機能発達不全症は、お口周りの筋肉や機能のアンバランスな発達によって引き起こされます。バランスの取れた成長を促すためには、筋肉の正常な発育をサポートする装置の使用に加えて、筋力を高め、正しい呼吸や姿勢を身につけるためのトレーニングが重要です。当院では、専用のトレーニングスペースを設けており、お子さんが楽しみながら継続しやすい環境を整えています。
歯科以外の
専門家も加わったサポート体制
口腔機能発達不全症は、食べる、飲み込むといった歯科の領域だけでなく、発声や滑舌も関わっています。さらに、筋肉や姿勢も重要なポイントです。当院では、言語聴覚士や理学療法士とも連携し、お子さんの問題を多角的に捉え、問題の改善、健全な発育に必要な診療の提供に努めています。
根本から改善を目指す治療
ご存知ですか?
口呼吸にはさまざまなリスクがあります
口腔機能発達不全症のお子さんは、いつもお口がぽかんと開いていて、鼻ではなく口で息をしていることが少なくありません。口呼吸が習慣になっていると、歯並びの悪化につながるだけでなく、食べ物を噛んで飲み込むという一連の動作や顔つきにも悪影響を与えます。
口呼吸の主なリスク
低位舌
お口周りの筋肉のアンバランスな発達により、お口の中で舌が通常より低い位置にある状態が「低位舌(ていいぜつ)」です。口呼吸になりやすく、食べ物の咀嚼、飲み込み(嚥下)にも影響を与えます。頭が前に出た姿勢、下顎が後方に引っ込んだ特徴的な顔つきになりやすいのも特徴です。
主なリスク
- 歯並びの乱れ
- 咀嚼嚥下機能の低下
- 顔つきの変化
- 姿勢の悪化
睡眠時の無呼吸
口呼吸のお子さんは、睡眠中にも口が開いていることがよくあります。舌が喉のほうに落ち込んで、空気の通り道が狭くなるため、大きないびきをかいたり、無呼吸状態に陥ったりするのが特徴です。こうなると睡眠の質が著しく低下して、全身の健康にさまざまな悪影響を与えてしまいます。
主なリスク
- 生活の質の低下
- 集中力、学習能力の低下
- 成長ホルモンの分泌不全
- 代謝機能の低下
院長は睡眠と呼吸の専門家です
当院の院長は、睡眠時無呼吸症候群などの睡眠呼吸障害について研究する歯科唯一の学会・日本睡眠歯科学会に所属し、学会の認定医資格を取得しています。お子さんの診療でも、睡眠や呼吸障害を踏まえた対応を心がけており、きちんと鼻呼吸ができて、お口がしっかり閉じている健康的な状態を診療目標に掲げています。
<院長の著作・執筆記事>
・クインテッセンス2025年1月号
・デンタルダイヤモンド社「歯科と睡眠」
姿勢
口で呼吸をしているお子さんは、十分な空気量を確保しようとして頭が前に出たいわゆる「猫背」の姿勢になりがちです。座っている時にも、首を前に伸ばす「猫座」の姿勢を取ってしまいます。こうした姿勢が癖になると、お口周りの筋肉がバランス良く発達せずに歯並びが乱れ、十分な酸素を取り込めずに体内が酸欠状態なります。
主なリスク
- 歯並びの乱れ
- 集中力の低下、学習能力の低下
- 代謝機能の低下
- 内臓の機能低下
お口周りの使い方
食事の際、私たちは唇を閉じて咀嚼し、舌を使って喉のほうへと送って飲み込みます。しかし、口呼吸のお子さんは、食べる際にしっかり口が閉じられず、音を立てて食べたり、食べこぼしたりしがちです。咀嚼、飲み込み(嚥下)にも悪影響が及び、食事の栄養を十分に取り込みづらい状態に陥ります。
主なリスク
- 集中力の低下、学習能力の低下
- 代謝機能の低下
- 内臓の機能低下
- 歯並びの乱れ