矯正の治療期間は、年代や体質、選択した矯正法などによって変わりますが標準的な歯列矯正であれば、歯を動かすのに1~3年程度はかかります。この長い矯正期間をできるだけ短くしたいというのは、多くの患者様に共通している点ではないでしょうか。
そこで今回は、矯正治療の期間を短くする方法、矯正を早く終わらせる方法について、江南市小郷町のグリーンデンタル夫馬が詳しく解説をします。
▼矯正が早く終わる可能性がある方法:「部分矯正」の検討
歯を動かすのに1~3年かかるのは、すべての歯が治療対象となる「全体矯正」です。一方、気になる部分だけを治す「部分矯正」なら、歯列矯正の期間を短くすることが可能です。
具体的には、前歯数本の傾きや位置の異常などを治す部分矯正なら、4ヵ月~1年程度で治療が完了します。ただし、部分矯正は適応できる症例の幅が全体矯正よりも狭く、噛み合わせの改善が見込めない場合があります。
「出っ歯の部分矯正が気になって無料相談に行ったら、正しい噛み合わせを実現するために全体矯正が必要になった」というのも、実はよくあるのです。
▼「全体矯正」の治療期間を短くする方法
全体矯正の治療期間を短くする、あるいは早く終わらせる方法は、患者様ご自身が行える取り組みと歯科医院での処置の2つに大きく分けられます。
◎患者様が行える取り組み
【方法1】歯科医師の指示通りに装置を取り扱う
マウスピース矯正(インビザライン)は、矯正装置であるマウスピース(アライナー)の装着時間と交換頻度を厳守することが前提となります。
インビザラインならアライナーを1日20~22時間装着し、それを1~2週間ごとに新しいものへと交換することで、歯が計画通りに動いていきます。そのためこれは矯正期間を短くする方法というよりは、長引かせないための条件と言った方が正確かもしれません。
【方法2】体の代謝を活発にする
歯槽骨に埋まっている歯を動かすためには、骨の吸収と再生が活発に起こらなければなりません。これは代謝そのものであり、規則正しい生活や適切な運動を行うことで活性を上げられます。
逆に、全身の血流や代謝が悪くなる喫煙習慣や糖尿病などの全身疾患は、矯正期間を長期化してしまう可能性があるため、十分な注意が必要といえます。
【方法3】悪習癖を取り除く
舌で前歯を押しだす癖や口呼吸、歯ぎしり・食いしばりなどは、歯並びを悪くすると同時に、矯正力に影響を与えてしまうことから、治療期間が長くなりやすいです。もしも該当する悪習癖がある場合は、矯正が始まる前に取り除くのが望ましいです。
【方法4】歯周病やむし歯にならない
歯周病は、歯ぐきや歯槽骨にダメージを与える病気です。むし歯になると、矯正を一時中断した上でむし歯治療を行わなければならなくなったり、歯の形が変わることで、マウスピースを作り変えなければならなくなったりするため、矯正期間を延ばす一因にもなります。
こうした矯正の妨げとなるむし歯や歯周病は、可能な限り予防するよう努めましょう。
◎歯科医院で行える取り組み
【方法1】矯正用アンカースクリューを活用する
矯正用アンカースクリューとは、顎の骨にチタン製のネジを埋め込んで、強力な固定源とする方法です。歯を三次元的かつ効率良く動かすことができます。
※症例によっては適応できない・適切ではない場合もあります。
【方法2】適切な治療計画を立案する
矯正にかかる期間は、診断および治療計画の精度によって大きく変わります。
例えば、経験や知識の乏しい歯科医師が診療を担当した場合、その患者様に適した治療計画ではなかったり、歯の動きに合わせて計画の軌道を修正、装置の細かな調整を行ったりすることも、適切ではない場合があります。これが治療の長期化になってしまうこともありえるのです。
特に矯正治療というのは、歯科の中でも専門性が高い分野であるため、治療の精度と矯正にかかる期間の長さは、歯科医師の技術・知識・経験に大きく左右されやすいです。つまり、矯正の実績が豊富で、これまでたくさんの症例を経験してきた歯科医師を選ぶことが重要です。
▼まとめ
今回は、矯正期間を短くする方法について、江南市小郷町のグリーンデンタル夫馬が解説しました。
歯列矯正はその性質上、数年にわたる治療期間を要します。その点を大きく変えることは難しいですが、患者様の取り組みや経験豊富な歯科医師に矯正を任せることは、スムーズに矯正期間を終えることにつながります。
患者様の歯が治療計画通りに動いていくようサポートしていきますので、マウスピース矯正に興味がある方は、お気軽にご相談ください。