鼻の機能、においをかぐ以外に、皆さんいくつわかりますか?
呼吸において大切な4つの機能をご紹介します。
① 空気清浄機の機能
鼻の穴には鼻毛や鼻水があります。それで空気中の有害物質を除去し、肺にきれいな空気を送ってくれます。有害物質が肺に入ると喘息や様々な肺の病気を起こしてしまうからです。風邪や肺炎の誘因にもなると言われています。鼻は自分の空気清浄機なのです。
② 加湿・加温機の機能
乾いた冷たい空気でも、鼻の穴を通れば鼻水の水分で加湿され、鼻の穴の周りのお肉と臓器(脳など)によって加温され、適度な湿度と温度を保って肺に空気を送ってくれます。乾いた冷たい空気は、肺やのどには刺激が強すぎてしまうからです。喘息の誘因にもなると言われています。
③ 脳の冷却機能
脳は常に働き続ける臓器で、常に熱を発生します。脳がオーバーヒートしないように、脳の下の鼻の穴に通る空気が、脳を冷却してくれています。冷却できないと、頭がボーッとしたり集中力の低下を引き起こしたりしてしまいます。さながらオートバイのエンジンで言うところの空冷式エンジンのラジエーターのような働きですね。
④ 貴重な一酸化窒素を産生してくれる
鼻の穴を空気が通ると一酸化窒素が発生することが知られています。一酸化窒素は、人間の体にとって重要な役割があることが近年報告されています。主な役割として、気道を清潔に保つための殺菌作用、肺と心臓の血液循環を助ける作用、血管の壁をやわらかくする作用などです。気道の殺菌作用は風邪予防に、血液循環作用を助けることで体への効率良い酸素運搬を、血管壁をやわらかくすることで高血圧予防に間接的な効能があります。この作用は鼻で呼吸をしないと発揮されません。
呼吸における鼻の機能として、この4つは身体にとって大切な機能です。
鼻の下にある口には、残念ながらこの機能は存在しないか、機能として不十分です。
鼻と口、どちらで呼吸した方がいいかは一目瞭然ですよね。
当院の小児の矯正治療では、こう言ったことも子供たちにわかりやすく伝え、鼻で呼吸することの大切さも同時に伝えています。
子供たちの歯並びだけを良くするのではなく、健康観をいかに早期に高めるかも、とても大切なことだと思うからです。
グリーンデンタル夫馬
夫馬吉啓
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