矯正は、歯並びや噛み合わせの問題を根本から解決できる素晴らしい治療ですが、いくつかネックとなる部分があります。具体的には、費用が高い、痛みを伴う、装置が邪魔になるといったデメリットが挙げられます。それに加えて、治療期間が長いという点に不安を感じている方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、矯正の治療期間というポイントに焦点を絞って、江南市小郷町のグリーンデンタル夫馬が詳しく解説をします。年代別の矯正期間にも触れますので、中学生から高校生、成人に至るまで、幅広い方の参考にしていただければ幸いです。
目次
▼矯正期間の目安を年代別にご紹介します
矯正にかかる期間は、年代・年齢によって少しずつ異なります。ここでは中学生、高校生、大学生、大人という年代に分けて、大まかに解説します。
【中学生】【高校生】1~3年程度
中学生や高校生が受ける矯正治療は、マルチブラケット装置やマウスピース型矯正装置などを使って、歯並びの乱れを細かく調整する治療で、一般的には歯列矯正と呼ばれています。ただ、中学生や高校生の場合は、顎の骨の成長がまだ残っていることから、大人が受ける歯列矯正とはやや異なる作用が期待できます。
つまり、顎の骨が成長する力を利用して歯並びを改善できるため、歯列矯正を効率良く進められるのです。中学生や高校生のうちに歯列矯正を受けておけば、大人になってから受けるよりも仕上がりが良くなることも珍しくありません。そんな中学生や高校生の歯列矯正は、歯を動かすのに1~3年程度の期間を要します。歯の後戻りを防止する保定処置(ほていしょち)にも1~3年程度の期間がかかるため、全体では2~6年くらい矯正装置を装着することになるのです。
【大学生】【大人】1年半~3年程度
大学生や大人になってから受ける矯正も基本的には歯列矯正に当たります。この年代になると、顎の骨の成長がほぼ止まっていることから、中学生や高校生よりも歯を動かしにくくなる点は否定できません。とはいえ歯を動かす期間や保定期間にそれほど大きな差は見られず、どちらも1年半~3年程度かかります。軽度な症例では、1年で終わることもありますし、重症例では、より長い期間を要することも珍しくありません。
◎小学生までの矯正治療は?
当院では、小学生までのお子様に対して「オルト矯正」という治療を実施しております。いわゆる小児矯正の1期治療とは異なるものなので、詳細については以下のページをご覧ください。
▼矯正期間は長すぎる?
ここまでの解説で「矯正期間は長すぎる」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。確かに、一般の歯科治療は数週間。長くても数ヵ月で終わることから、数年に及び治療期間は長すぎると感じても何ら不思議ではありません。ただ、矯正治療は、虫歯治療や歯周病治療、入れ歯治療とは根本的に異なるものなので、治療期間の長さを単純に比較するのは適切ではありません。
◎矯正に長い期間がかかる理由
私たちの歯は、歯槽骨(しそうこつ)という硬い骨にしっかりと埋まっています。その周りには歯根膜(しこんまく)という細胞が分布していて、酸素や栄養素を供給するだけでなく、噛む機能のサポートまで行っているのです。そうした構造をダイナミックに変更するのが矯正治療なので、短期間で終わらせることはそもそも不可能です。歯を抜いて、人工歯根を埋め込むような処置とは根本的に異なることを正しく理解しておきましょう。
▼矯正期間を短くする方法
最後に、矯正期間を短くする方法をご紹介します。
- 早期に治療を始める
成長期に矯正治療を開始すると、骨の柔軟性を活かして歯の移動がスムーズになります。
もちろん、大人になってからでも矯正は始められますので、思い立った時にまず矯正相談を受けるようにしましょう。
- 矯正のルールを厳守する
矯正中は、装置の破損や治療の遅れを防ぐために、歯科医師の指示に従い、硬い食べ物を避けるなどのルールを守ることが重要です。患者様が日常生活で注意を払うことで、治療が円滑に進みます。
- 経験豊富な歯科医師を見つける
矯正治療の成功と期間の短縮には、経験豊富な歯科医師の存在が欠かせません。信頼できる歯科医師を選ぶことで、的確な診断と治療が受けられ、患者さんにとって最適な治療計画が立てられます。
▼まとめ
今回は、矯正治療の期間について、江南市小郷町のグリーンデンタル夫馬が解説しました。矯正治療にかかる期間は、年代によっても少しずつ異なります。総じて矯正を始める時期が早いほど、治療にかかる期間も短くなる傾向にはありますので、歯並びの症状で気になる点があれば、まずは矯正相談を受けましょう。