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マウスピースでなぜ歯が動く?マウスピース矯正の仕組みやメカニズムについて


昔からあるワイヤー矯正では、歯の表側に金属製のワイヤーとブラケットをしっかりと固定して、強い力を歯にかけるため、歯が動く仕組みは一目瞭然です。


一方、薄くて透明なマウスピースを歯列に装着するだけのマウスピース矯正は、そもそもなぜ歯が動くのか疑問に思われている方も多いことでしょう。


そこで今回は、マウスピース矯正でなぜ歯が動くのかを仕組みやメカニズムの観点から江南市小郷町のグリーンデンタル夫馬がわかりやすく解説します。


■マウスピース矯正で使用する「アライナー」について


はじめに、マウスピース矯正で使用するマウスピース(アライナー)について正しく理解しましょう。アライナーはポリウレタンなどの樹脂で作られるのが一般的で、特別な機能はありません。


つまり、アライナーが熱刺激などに反応して変形し、歯を動かすというものではないのです。むしろ、不用意に熱を加えると、好ましくない状態へと変形してしまうため、洗浄の際には常温かぬるま湯を使うようにしましょう。


◎アライナーの形は歯列と少しだけズレている

マウスピース矯正で歯が動くメカニズムは、アライナーの“ズレ”にあります。


例えば、マウスピース矯正の代名詞ともいえるインビザラインでは、治療を開始する時点で、ゴールまでのアライナーが完成しています。それらは一見するとすべて同じものに見えますが、厳密には小さな違いがあります。


それは、それぞれの段階で歯列と少しだけズレた形に設計することで、歯の動きを促すようになっているのです。


■マウスピース矯正で歯が動く仕組み


  1. 歯は矯正装置によって力をかけられると、歯の根っこと顎の骨をつなぐ「歯根膜」が反応する

  2. 矯正力をかけられた歯は、移動したい方向の骨を溶かし、そのスペースに歯が移動する

  3. 歯が移動した後は、移動したスペース分、新しい骨が形成される


このような骨吸収と骨形成のプロセスが繰り返されることで、少しずつ歯が動いていくのです。


■マウスピース矯正で歯が動く仕組みの注意点


マウスピース矯正で歯が動く仕組み・メカニズムについては、上段の解説でご理解いただけたかと思いますが、適切な矯正力を働かせるためには、いくつか注意しなければならない点があります。


◎アライナーの装着時間を厳守

マウスピース矯正のアライナーは、患者様自身が自由に取り外せるため、装着時間も柔軟に変えられるようなイメージを持たれているかもしれませんが、実際は20時間以上と厳密に決められています。


インビザラインの場合は、20~22時間装着するため、ほぼ終日装着する必要があります。具体的には、食事と歯みがき以外の時間はアライナーを装着することになります。このルールを守れないと、マウスピース矯正で歯が正しく動かなくなります。


◎アライナーを正しく装着する

患者様の歯並びは千差万別です。その状態によっては、アライナーを適切な位置にはめ込みにくくなることがあり、浮き上がりが起こりやすくなります。


それを防ぐためには、チューイーと呼ばれる専用の補助器具を正しい方法で使用する必要があります。


また、アライナーの浮き上がりを防止する目的で、アタッチメントと呼ばれるレジン製の突起を歯の表面に設置することもありますので、その状態も適切に維持しなければなりません。そうして初めて、マウスピース矯正で歯を動かす仕組みが成り立ちます。


◎アライナーの交換頻度を間違えない

マウスピース矯正のアライナーは、ワイヤー矯正とは異なり、患者様ご自身が装置の交換等を行わなければなりません。一般的なインビザラインの症例では、1~2週間に1回の頻度で交換することになります。具体的な交換頻度はケースによって変わるため、必ず主治医の指示に従いましょう。


歯列矯正を早く終わらせたいという思いから、自分の判断で交換頻度を早めると、マウスピース矯正で歯が動くメカニズムや治療計画が破綻して、適切な矯正力が働かないどころか、歯や顎の骨に過剰な力が加わって、トラブルにつながることもあります。


■まとめ


今回は、マウスピース矯正でなぜ歯が動くのか?という疑問にお答えしました。


マウスピース矯正で使用するアライナーは、1枚1枚が異なる形をしており、現状の歯列とは少しズレた構造に設計されます。このズレが歯を移動させる余地であり、マウスピース矯正で歯を動かす仕組み・メカニズムといえます。


そんなマウスピース矯正について他にも疑問や質問がある方は、いつでもお気軽に江南市小郷町のグリーンデンタル夫馬までご相談ください。当院ではマウスピース矯正のインビザラインに対応しております。


グリーンデンタル夫馬
歯科医師
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